美しい秋を探して 隠れた紅葉名所東山山麓・今熊野観音寺と七條甘春堂

1日で見事な紅葉風景を何か所も巡れる京都。訪れる人を魅了する素晴らしい紅葉に出会えます。今回は観光客の多い京都で、地元の人がこっそり通う穴場の紅葉スポット「今熊野観音寺」と、是非とも一緒に足を運んでほしい老舗和菓子店「七條甘春堂」さんをご紹介させていただきます。

七條甘春堂 「紅葉かさね」

美しい紅葉と一緒に是非楽しんで欲しい和菓子がこちら。七條甘春堂さんの「紅葉かさね」です。毎年9月頃から11月頃までの季節限定の羊羹です。葉が赤や黄色に移ろう様子を、色の違うようかんを重ねて表現した※琥珀羹(こはくかん)です。
※溶かした寒天に砂糖を加えて固めて作る透明な和菓子。

半棹サイズ 810円(税込)賞味期限は30日

丁寧に炊き上げた小豆の粒が美味しい小倉羹がベース。小倉羊羹の上には柿羊羹をかさね、色とりどりの葉を羊羹細工で一枚一枚作り、透き通る琥珀羹に閉じ込められた二層の美しい羊羹です。二層の羊羹で出来ているのでふたつの違った味を楽しめますね。

光を受けてキラキラした琥珀羹。水面に映った紅葉を見ているようなため息の出る美しさ。ベーシックで優しい甘さの小倉羊羹に琥珀羹のあっさりとした甘さ。透き通るようなのど越しが癒されます。ひと口ごとにきちんと味わいたい和菓子です。

関本明子氏のアートディレクションで
統一されたスタイリッシュなデザイン

七條甘春堂には、和菓子を作るうえで大切にしている「七」の約束事の1つに、“季節を美しく映す” というものがあります。まさに紅葉の魅力を表現している素晴らしい逸品です。

森の中に現れる隠れた紅葉名所
今熊野観音寺

今熊野観音寺があるのは、東福寺や泉涌寺など名刹が並ぶ京都駅南側、東山山麓です。泉涌寺路からなだらかな坂を奥へ奥へと進み、樹々が生い茂る気持ちの良い散歩道。森の中に現れる今熊野観音寺紅葉の見頃は、例年11月中旬~下旬です。

参道から朱色の鳥居橋より境内に広がる紅葉に心ときめきます。紅葉まつりもの期間中は境内に床几を並べお茶、お団子の模擬店も出店するため、境内地の美しい紅葉を鑑賞しながら贅沢な時間も楽しめます。

構えた本堂と周辺の紅葉が重なる風景がここの魅力

今熊野観音堂まで歩いてみる

予想以上に素敵な場所なのにそこまでは混雑のないとっておきの紅葉スポット、今熊野観音寺の拝観料は無料です。境内は結構広く、紅葉の木がたくさん植えられています。真紅に染まる葉や鮮やかな黄色、緑も活き活きとしており、樹々の豊かな色彩に驚かされます。 

西国十五番霊場 今熊野観音寺
拝観時間8:00~17:00
拝観料無料
「茶所 閑座」は別途拝観志納料必要
※閑坐専用ダイヤル 090-4011-8170
HPhttps://www.kannon.jp/
Instagramhttps://www.instagram.com/imakumanokannonji/?hl=ja

七條甘春堂
営業時間と周辺地図

御菓子の販売は右側の入口
開け放たれたウェルカムな佇まいです
七條甘春堂 本店
住所京都市東山区七条通本町東入西之門町551
営業時間9:00~17:30
定休日無休(1月1日のみ休業)
アクセス①市バス
「博物館三十三間堂前」下車すぐ
②京阪本線「七条」駅下車、
川と反対側に歩いて5分
元気な方なら京都駅から徒歩20分(^^)/
HPhttps://7jyo-kansyundo.co.jp/
Instagramhttps://www.instagram.com/7jyokansyundo.official/
Online-SHOPhttps://7jyo-kansyundo.shop-pro.jp/
アート作品のような展示を眺めるだけでも楽しいです

無料で参拝と紅葉観賞ができるありがたい今熊野観音寺。ゆっくりと紅葉を堪能したい方には絶対おすすめです。七條甘春堂「紅葉かさね」の美しさとおいしさで、古都の紅葉を十分にお楽しみください。