見かけたら迷わず買ってほしい 京都・笹屋春信さんのよもぎ餅

笹屋春信 洛西名物 よもぎ餅

今回ご紹介させていただくのは、京都のよもぎ餅。よもぎ餅は日持ちが短いのですが、今は航空便で地方の和菓子が当日配送される時代。百貨店でも各地の銘菓がいただけます。本日の笹屋春信さんの「よもぎ餅」。出会えたら迷わず買ってみてください!

京都の西・優麗な嵐山と桂川が流れる洛西(京都市西京区)エリアは、良質なよもぎが採れる産地として知られています。ここで暖簾を掲げているのが、昭和44年に独立した「笹屋春信」さん。

看板商品のよもぎ餅は、ふっくらとして角が丸みを帯びている外観。普段目にするモノより、かなり深い緑色。翠玉色・エメラルドグリーンが美しい逸品。見事なまでによもぎが練り込まれた餅生地が、吸い込まれるような色味を醸し出しています。

このよもぎ餅は香りと言い、風味といいい申し分のない味です。ひと口めで感じる、圧倒されるほどの古風で優雅な趣き。餅はかなり弾力というか粘りがあるというか、なんとなく飴も感じるしっかりとした口当たり。小ぶりな姿からは想像できない位よもぎ感が口の中に広がります。

つつまれているのは、小豆を存分に味わえる水分量が計算しつくされた粒餡。大納言小豆を炊き上げたという粒餡も素晴らしい風味。ボルドーの赤い魅力を思わせる豆の艶めき、餡の部分との濃淡がそのまま味の深さに繋がっています!


餅の底面全体にまで塗されたきな粉も絶妙です。焙煎の度合いは、よもぎの豊かな風土感をさらに引き立て、きなこの香ばしさと粒あんの甘さは、息ぴったり思われるバランス。笹屋春信さんの「よもぎ餅」は、薫り立ちが素晴らしく、それは四重奏ようなの調和のとれた旋律が浮かぶような逸品です。

笹屋春信
営業時間と周辺地図

  • 京菓子司 笹屋春信
  • 京都府京都市西京区桂乾町66-1
  • 営業時間 9:00~18:00
  • 定休日 火曜日・水曜日
  • アクセス
    阪急上桂駅下車 約11分
    阪急洛西口駅→市バス・千代原口停4分
柏餅も当然美味しい!

新緑の特別拝観に寄りたい
葉室山 浄住寺

かつて洛西地区は平安京の西郊にあたり、貴族たちが自然を愛でる行楽地や別荘地として重宝されました。数々の古典文学にも、この地域の風景が時代を超えて歌人たちに詠まれています。葉室山 浄住寺(はむろざん じょうじゅうじ)は、風光明媚な西山の麓で「新緑と紅葉の隠れ寺」として知られる静かな古刹です。

普段は非公開ですが、例年、新緑の春(4月〜5月頃)や紅葉の秋(11月〜12月頃)に特別公開が行われ本堂や方丈が拝観できます。中国の明代の様式を取り入れた本堂や、仙台藩が使用していた方丈の庭園は実に見事。この時期にはご住職を含めてとても丁寧な境内の説明をしてくれます。また、方丈で抹茶と和菓子も販売しています。(因みに鶴屋吉信さんなのは、大人の事情でしょうか(笑)。

葉室家(はむろけ)は、名家藤原の家格を有する公家一族。令和の現在でも葉室家はこちらに集うようです。

はむろやま みねのあらしにくもはれて ぼだいのねがい じょうじゅうじとや

こちらは浄住寺の御詠歌。煩悩の迷いよ払い清め、このねがいが浄住寺で叶いますように…という意味が込められています。

世界的な抹茶人気で、普段私たちも飲んでいる日本茶が高騰しているというNEWS。抹茶の品薄で、次のネクスト抹茶という形で非常に注目を受けているのが、和菓子ではお馴染みの「よもぎ」だそうです。せっかくいただくなら美味しいよもぎ餅…という方には絶対おすすめの逸品です。素晴らしい笹屋春信さんの「よもぎ餅」と静謐な浄住寺。是非体験してみてください。最後までお付き合いいただきありがとうございました