東京 京橋・桃六 劇場に差し入れられた150年の歴史を紡ぐどら焼き「一と声」

東京・京橋にある桃六さんといえば、嵐の二宮さんが入籍した時に、ここのどら焼きを関係者へ配ったという話など、芸能人御用達の和菓子店として有名です。もちろん、美味しいのは確実なのですが、いったい何故そんなに有名なのでしょうか?

大劇場が密集
京橋から有楽町・銀座エリア

東京駅の西側、地図を眺めてみると、桃六さんのある京橋から有楽町・銀座エリアは日本有数の大劇場密集地帯です。どうやら、演者さんや芸能関係の方々にひろく「差し入れ」として利用されていたようです。「桃六」さんの和菓子は、その155年の歴史と美味しさに絶対の信頼を置かれています。

桃六が芸能人御用達なワケ

お寺や神社の門前に名店があるように、劇場の近くにも美味しい和菓子屋さんが軒を連ねています。例えば、歌舞伎座なら「木挽町 よしや」さん。新橋演舞場なら「清月堂」さんなどは本当に歩いてすぐの所にあります。日生劇場なら「空也」さんや、「銀座あけぼの」さんあたりでしょうか。東京フォーラムなら「東京駅とらや」さんかしら。そして、今回の「桃六」さんに一番近い劇場、それが日本を代表する帝国劇場です。

残念ながら現在は建て替え中です

桃六のどら焼き 一と声

桃六で有名な和菓子のひとつがどら焼きです。商品名は「一と声」(ひとこえ)。これは、「一声ニ振三姿」という歌舞伎言葉(顔やスタイルは二の次 まず声が良くなければいけない)から取られた菓銘だそうです。口跡が最も重要、つまり見た目も重要ですが美味しさにこだわったどら焼き、それが「一と声」という菓銘です。

とにかく厚い「一と声」

とはいうものの、桃六のどら焼き「一と声」、見た目もかなりインパクトがあります。直径は少し小ぶりに感じますが、ふっくらとしたどら皮に挟まれたつぶあんの量と厚み。とにかく分厚い!!あんこへのこだわりと自信が半端ではないことの裏返しです。ずっしりとして満足感のあるどら焼きです。

明治8年創業から、代々続く製法で炊き上げたの大納言あずきつぶあん。どら焼きの生地がやや甘め、つぶあん自体はそれに合わせるようなちょうどいい甘さです。丁寧さが伝わるバランス感です。その粒感も非常に滑らかで、小豆の美味しさと風味を活かされた仕上がりです。

驚くのはここから。本来作り立てが一番美味しいはずのどら焼き。しかしそこは差し入れに使われた桃六さんのどら焼き。実は時間が経った方が美味しいとの評判なのです。生地に秘密があるのか、しっとり具合が増してくるんです。そのしっとり感とつぶあんがたまらなく心地よい口福です。

「一と声」
栗入り・梅入り

栗も大きいです!

桃六さんで絶対食べてほしいのが、季節限定の「栗入り一と声」、そして丸っと種ごと「梅入り一と声」です。どちらも素材の存在感がすごい!栗入りは、栗がゴロンと入っていて、栗の風味を存分に楽しめます。栗本来の甘さやあんの甘さなど、食べる度に色んな味わいがあります。主役だらけなのに、美味しさのバランスを保ちながら気がついたら完食です。

蜜漬けの梅があんこに合う!!

梅の方は通年で買えるどら焼き。丸ごと一粒、蜜漬けの梅が入ってます。(種もあります)。あまり馴染みのない組み合わせかと思いますが、これが粒餡と甘さと非常に相性が良くて驚きます。梅の香りがスーっつと抜けて爽やかな後に小豆の粒感がここ良いです。餡自体は控えめ。どら焼き生地の甘さが梅の実の甘酸っぱさと合わさってガツンとくる味です

営業時間と周辺地図

現金のみのお支払いなので、お気を付けください。

桃六さんの「一と声」は、昔ながらの配合で、優しい無添加。それでいて3日ほどの賞味期限。手土産や差し入れにもってこいですね。桃六さんは和菓子の種類も豊富で、お弁当も販売してます。
まだまだ寒い日が続きますが、次は春の季節限定品「桜の一と声」を楽しみに待ちたいと思います。最後までお付き合いいただきありがとうございました。