化石か、たまごか足跡か?日本橋三越 全国銘菓展のテーマはまさかの『恐竜』です!!
毎年たくさんの和菓子ファンでたいへんな熱気に包まれている『全国銘菓展』。80回目を迎えた今年のテーマはなんと『お菓子の恐竜展』。和菓子ファンをざわつかせた、おそらく史上初の『恐竜』テーマ。全国の和菓子の名店が作った“恐竜モチーフの和菓子”に自ずと期待は高まります。

日本橋三越本店 『お菓子の恐竜展』
この企画がそもそも斬新なテーマで和菓子を魅せる、という趣旨で私たちを楽しませてくれているのですが、イベントを重ねていくうちにお子さんの多いことにも着目し『恐竜』のテーマにたどり着いたそうです。

会場には、恐竜の化石の展示あり、和菓子作り体験あり、VR恐竜体験ありと、凄すぎです!!子供たちも大喜びです。併せて人気企画の「桜餅コレクション」や「どら焼きコレクション」や、各店を代表する銘菓やオリジナルの「御菓印」三越限定バージョンも登場。人気No.1を決める「恐竜総選挙」も実施されました。
熱海 間瀬 『お花見ザウルス』
こちらが恐竜総選挙で1位を獲得した「お花見ザウルス」。団子をくわえた肉食恐竜らしからぬ?癒し系の愛らしい表情が人気を博し、期間内で700個を売り上げました。昨年の宇宙人総選挙「湯けむり星人」に続いての2連覇です!!


新潟/長岡 越乃雪本舗大和屋
『太古の足跡』
奥に見える可愛いイラストの御菓印は、代表菓『おさとうのまほう』シリーズを手掛けた、高波智子氏(tiki.design) https://www.instagram.com/tiki.design/reels/
こちらは恐竜の足跡を、プレーン味とコーヒー味の琥珀糖で表現。

松江 彩雲堂
『トリケラトプスと恐竜のたまご』
「トリケラトプスと恐竜たまご」をチョコ餡と抹茶餡で。ポップに仕上げた恐竜のたまごデザインの生菓子セット。つぶらな瞳のかわいさに癒されます。可愛すぎる外見だけでなく、中もしっかり2層でびっくり。むちゃくちゃ美味しいのでさらにびっくりです。

東京 とらや
『千丈の翳(かげ)』『誕生の跫』
こちらは各日40個の限定数販売。当然即完売な訳で…今回おそらく最も入手困難な逸品。どちらも菓銘が凄い!!「千丈」とは「1丈≒3m」の1000倍、非常に長い距離や時間、空間などの表現だそうです。「跫(あしおと)」という響きも想像力を掻き立てられます。

鎌倉 豊島屋
『太古の夜明け』『発掘』
鳩サブレーでお馴染み豊島屋さん。ここの人気は凄かったですね~。『太古の夜明け』ジュラ紀の広大な大地の夜明けの様子を小豆羊羹と抹茶のしぐれを使い、こなしで表現。『発掘』は、ほうじ茶、きな粉、はったい粉、玄米粉の4種の味を地層に見立て、恐竜の化石が発掘された様な棹物。

松江 風流堂
『てぃらの』『太古のいのち』
まさに生命の誕生を迎えようとする恐竜の卵の様子を、黄味しぐれで表現。ほうじ茶餡というこだわり様。表面のひび割れからのぞく朱色が、地球の鼓動さえも感じるような迫力ある創作菓子です。「てぃらの」は、好物がいちご。こちらはいちご練乳あんというかわいらしい練り切りです。

長野 小布施堂 『恐竜の卵』
恐竜の卵をイメージした、黒ゴマ入りの黄身しぐれ。小布施堂自慢の栗あんを包んだ和菓子。奇抜なテーマを表現しながら、お店の味を盛り込む技はさすがです。

驚いたのはお店の商品陳列状況。催事の後半になると目玉商品の売り切れ等目立ってくるものなのですが、どのお店でもほとんど売り切れを出さずに補充されていたのには心底驚きました。流石日本橋三越さん。催事の本気度が分かります。
京都 井筒八つ橋本舗 『恐竜のおさんぽ』
京都の井筒八つ橋本舗さんは、ブースによる実演販売。次々と足跡をあしらった可愛い生八つ橋が出来上がる様は、本当に見ていて楽しかったです。草原をイメージしたお得意のニッキと抹茶生地。

岡山 廣榮堂『モモノサウルス』
桃からひょっこり顔出している可愛い姿。桃の中から生まれた食いしん坊で、おばあさん手作りのきびだんごが大好物。お昼は桃の木の下でお昼寝だそうです。

山形 乃し梅本舗佐藤屋
『追憶』『モンテケラトプス』
足跡を意匠に、木目調デザインの本気の羊羹。上生菓子と共に並ぶのは、山形オリジナル恐竜『モンテ(山)・ケラトプス(角竜)』。“湯の花”の青い色が鮮やか。

名古屋 両口屋是清『太古の眠り』
重ねたお菓子を地層に見立て、化石をふんわり食感の村雨で表現。ホロホロ感も、岩や土の様子を見事に再現しています。

東京 清月堂 『化石発掘ようかん』
小倉羊羹をベースに、アンモナイト化石に見立てた練り切り餡を錦玉羹で閉じ込められたアート作品のような和菓子。これは食べるのもったいない!!

北海道 江南 五勝手屋本舗
『冒険 Welcome To The Park』
恐竜型の練り切りを迷彩柄に重ねた、思わず覗き見たくなる躍動感あふれる羊羹ベースの錦玉羹。それにしても、『回』や『雪ぼうし』などの代表菓が同時に並ぶのも、銘菓展ならではの光景です。

松山 一六本舗
『道後恐竜 湯の助・湯の丸』
松山の市花である椿を浮かべた湯に浸かる恐竜を表現したお菓子。オリジナル恐竜『湯の丸』は抹茶味、『湯の助』は柚子味です。

■『第80回 全国銘菓展』
会期:2026年 3月18日(水)~3月23日(月)
会場:日本橋三越本店 本館7階 催物会場
全国の和菓子店が創作した美しくてかわいい、「恐竜」をイメージした和菓子の数々。練り切りで表現した恐竜や古生物、羊羹で表現した地層・化石モチーフなど、意表を突く職人技と遊び心に本当に感激しました。
ここ最近は「猫」「虹」「水族館」「宇宙」などの親しみやすいテーマで、幅広い世代に和菓子の魅力を発信してきた日本橋三越本店の和菓子の祭典。今回の『お菓子の恐竜展』、想像力や探求心、好奇心がさらに広がったのではないでしょうか。素晴らしいイベントに感謝です。最後までお付き合いいただきありがとうございました。