上京・京菓子マルシェ 売り切れ続出でも 「あのお店に行きたい」と思わせる大成功

京西陣菓匠宗禅さんは、
SOD’sに取り組んだ食べる器の実演

和菓子に関するイベントは、全国のどんな規模でもいまや例外なく大変な人気です。和菓子といえばやはり京都を外すわけにはいきません。令和8年2月21日(土)そんな京都市・上京区役所が主催した「上京・京菓子マルシェ」が開催されました。

入場規制になるほどの大盛況!
オープン1時間でSOULOUT続出!!

上京・京菓子マルシェ限定のセットもあり、目の前でおせんべいを炙ってくれるなど、各ブースで様々な和菓子を楽しむことができました。開場しておよそ1時間足らずで、おそらくほとんどのお店の商品はSOLDOUT状態に!!(もちろんお店から補充もされています。)入場規制がかかる程で、スタッフの方々も驚いている様子がうかがえました。購入を心待ちにされていた方にはとても残念な結果かもしれません。翌日のSNSも残念がる声が…。

完売のブースでも丁寧に対応しているスタッフさん


その一方で『売り切れてたので、後日改めてお店の方に直接伺ってみようと思います!!!』という、非常にポジティブな好意的なご意見も多かったのです。

とにかく接客サービスが素晴らしかったです。各店舗とも商品が売り切れていく中で、本当に丁寧にご説明や申し訳なさを伝えてくださったのには感動しました。売り切れのサンプルまで購入したいというお客様もいた位。運営のスタッフ皆様もとても親切でした。和菓子のお祭りでしたが、これこそが地域イベントの在り方だと思いました。

単発なその日だけのイベントではなく、
「今度京都に来た時に、あの時買えなかったあのお店に行ってみよう!」と、むしろ期待感を膨らませてしまう本当に素敵なイベントでした。

案内マップも素晴らしかったです。「上京和菓子マップ」は、上京区に特化し、このまちに根付く和菓子文化をテーマにまとめた一枚です。各お店の代表菓のイラストと共に非常に可愛く仕上がってます。

「京の菓子文化」を形成する和菓子店舗の存在と、それらが守り継承されている文化背景を知ることで、住んでいる地域への愛や誇りを高めてもらう…。という和菓子をテーマとする催しです。

旧小学校がイベント会場

教室を上手に装飾

上京マルシェの会場は、明治8年創設の元小学校の校舎、待賢小学校。教室と講堂を利用した売り場が気分を上げてくれます。和菓子店のほか、器や和菓子にあうコーヒーの販売店舗ブースや、和菓子について学ぶことのできる参加型ブースも。教室をのぞく時のワクワク感もあって歩くだけでも楽しめます。

レトロ感のある素敵な校舎
校名はそのまま残してます
教室が売り場
擦りガラスの日差しが柔らかです

3つの教室が会場として使用されていましたが、いずれの教室もお客さんでいっぱいでした。因みに校庭の一部分にテントとストーブが置かれ、和菓子を持って一服できるお茶席が整えられていました。

参加店舗 一覧

住宅街の一角から、ひょっこり現れる和菓子店。暮らしのすぐそばに、甘い香りを身近に感じられる街です。節句や行事の日だけでなく、日常のなかにも「和菓子」が自然と溶け込んでいるのが京都市上京区なのです。

店名をクリックすると、HPやオンラインショップのサイト情報をのせています。

御菓子司 塩芳軒
1882年創業。京都西陣、聚楽第跡の一角に店をかまえる。食べログ百名店。干し菓子『雪まろげ』も有名

HP https://www.kyogashi.com/
Instagram https://www.instagram.com/shioyoshiken/
Online-SHOP https://shop.kyogashi.com/

敷居は高そうですが、安心して入れます(塩芳軒)
御菓子司 聚洸
2006年に開業。こし餡をベースにきんとんで仕上げた上品な味わいの名物和菓子『小田巻』は、メディアにも多数取り上げられ全国的にも有名。

TEL 075-431-2800

嘉楽本舗
明治41年に創業。お菓子の卸しと製造販売を行う㈱たにぐちの自社ブランド。京都の素材を使った和菓子などを展開。

HP http://www.taniguchi-inc.co.jp/
Instagram https://www.instagram.com/karakuhonpo/
Online-SHOP 

京菓子司 金谷正廣
江戸時代末期 安政3年(1856)創業。6代目金谷亘氏は、京都京セラ美術館の展示作品をモチーフにした、革新的な和菓子を発表し続けています。

HP http://shinseimame.com/
Online-SHOP https://shinseimame.shop/

間口の広い和菓子店があちこちにある上京区(金谷正廣)
京菓子司 亀廣脇
「売るための菓子づくりではなく、買うための菓子づくり」を創業から三代にわたって貫く。京の老舗「亀末廣」のDNAを受け継ぐ名店。「一客一亭」のおもてなしを大切に上生菓子は予約制。

HP https://kamehirowaki.net/

京菓子司 千本玉壽軒
「本家玉壽軒」で修行を積んだ先代が、昭和13年に独立し、かつて本家があった発祥の地で創業したのが「千本玉壽軒」。隣接する、茶寮SENTAMAでは和菓子職人さんの技を観ながらお茶を楽しめます。

HP https://sentama.co.jp/
Instagram https://www.instagram.com/kyoto.sentama/

京菓子司 俵屋吉富
宝暦5年(1755)創業の老舗和菓子店。小倉餡と村雨餡を巻いて、雲に乗る龍の姿を表現した「雲龍」が代表銘菓。NHKドラマ『京都人の密かな愉しみ』のロケ地としても人気。

HP https://kyogashi.co.jp/
Instagram https://www.instagram.com/tawaraya_unryu/

俵屋吉富 小川店
京菓匠 鶴屋吉信
1803年創業。全国に60店舗以上を展開しています。ANNASUIとのコラボなど発信力も高く、今や和菓子ブランドの代表ともいえます。

HP https://www.tsuruyayoshinobu.jp/
Instagram https://www.instagram.com/tsuruya.yoshinobu_wagashi/
Instagram(東京)https://www.instagram.com/tsuruya.yoshinobu_tokyo/

京せんべい 雅苑
雅苑のせんべいはすべて国産小麦を使用。昔ながらのおせんべいはもちろん、宇治の抹茶生地に、ピーナッツを贅沢に使った一番人気の抹茶ピーナッツせんべいをはじめ、珈琲やチョコレートを使った新しい商品開発も。

HP https://www.kyoto-gaen.com/
Instagram https://www.instagram.com/kyoto.gaen/

京の飴いしざき 御所乃石本舗
明治30年創業。京飴を御所の近所で128年間作る、京都の飴屋さん。地釜炊き上げの手造り京飴。

HP https://www.gosyonoishihonpo.com/
Instagram https://www.instagram.com/gosyonoishihonpo_1897/
X https://x.com/kyoame_ishizaki

京西陣菓匠宗禅
菓匠 宗禅が誇る上技物あられの技術が表現するのは、西陣織の美しさ。西陣織をモチーフとした上技物の『美』と、京のあられの『味』を融合した美して美味しい逸品。

HP https://kasho.souzen.co.jp/
Instagram https://www.instagram.com/souzen_official/
Online-SHOP https://souzen.co.jp/

長五郎餅本舗
豊臣秀吉・北野天満宮大茶会の折に命名された「長五郎餅」は、400年以上も続く名品。

HP https://chogoromochi.co.jp/
Ⅹ https://x.com/tottey4

出町ふたば
こちらもメディア登場多数の全国区のお店。連日長い行列ができることで知られ、京都を代表する超人気店として親しまれています。代表菓『名代豆餅』

TEL 075-231-1658

テノナル工藝百職
陶磁・ガラス・木材などの食事のうつわや生活の道具を取り扱う。様々な作家さんの手仕事の逸品を販売。

HP https://tenonaru100.net
Instagram https://www.instagram.com/tenonaru_kougeihyakushoku/
Online-SHOP https://tenonaru100.stores.jp/about

兎亀屋(ときや)
四季を大切にした上生菓子と、型から手作りした遊び心あるお干菓子を販売

HP https://tokiyawagashi.com/
Instagram https://www.instagram.com/tokiya.wagashi
Online-SHOP https://tokiyawagashi.com/shop/

とらや
とらやで販売しているお菓子の中には、元禄8年(1695)の菓子見本帳に記録が残る菓子など、代々続く和菓子も多くあります。時代を超え、文化や物語を和菓子に表す日本の代表菓子店。

HP https://www.toraya-group.co.jp/
Online-SHOP https://www.toraya-group.co.jp/onlineshop

三木都 松風
和菓子『松風』は、小麦粉、砂糖、白味噌などを練って自然発酵させ、ケシの実を散らして焼き上げた素朴で香ばしい焼菓子です。その日に焼き上げた『松風』を、その場で気軽に楽しんでもらえるお店

Instagram https://www.instagram.com/mikito.matsukaze/
HP https://mikito-matsukaze.net/
Ⅹ https://x.com/MailMikito

水田玉雲堂
唐板は平安時代の神饌菓子に由来するせんべいで、御霊神社の境内で茶店を営んでいた水田玉雲堂が古書を頼りに味を再現。以来、唐板ひと筋に500余年の暖簾を守り続けています。

HP https://www.gyokuundo.com/

鳴海餅本店
鳴海餅本店は明治8年の創業以来、京町衆の祈りと結びついた諸行事の御用達として和菓子を製造。そんな人々の暮らしの一番大切な時を守る為、契約農家のモチ米を使用するなど、素材にこだわったお店です。

HP https://www.narumi-mochi.jp/
Instagram https://www.instagram.com/narumimochi/
Online-SHOP https://763honten-online.shop/

やなぎのにわ京菓子店
店舗を持たない小さな菓子屋。菓子職人 江見智彦と料理家 三島葉子が2023年から企画·活動を開始。京都衣笠に菓子工房を開き上七軒の京町家で月に1度25日にカフェをオープンしています。

HP https://yananiwa.thebase.in/
Instagram https://www.instagram.com/yana_niwa

有職菓子御調進所 老松
古来より朝廷に伝わる有職故実にもとづく儀式・典礼に用いる菓子、茶道に用いる菓子を手がけてきたことから、屋号は有職菓子御調進所。1908年創業。

HP https://oimatu.co.jp/
Instagram https://www.instagram.com/oimatsu_kyoto
Online-SHOP https://oimatu.co.jp/?mode=f2

Juliette Doutreleau
「御菓子司 聚洸」にて和菓子を学んでいらっしゃるフランス人“和”ティシェ/ジュリエット・ドゥトルロさん。

Instagram https://www.instagram.com/judoutreleau/

和菓子の街 京都市上京区

京都市上京区は、京都御所をはじめとし、北野天満宮や晴明神社などの全国でも有名な寺社があります。

安倍晴明を祀る晴明神社と塩芳軒『うぐいす』

花街(芸鼓・舞妓の集うお茶屋街)の上七軒もあり、高級絹織物「西陣織」の産地としても名高いエリア。歴史と神仏、伝統と芸の街です。そんな京都市上京区には、現在およそ50軒もの和菓子店が集まっています。

花街 上七軒と千本玉壽軒『西陣風味』

和菓子は、このまちの暮らしや文化、人と人とのつながりを、長い年月をかけて支えてきましたと言っても過言ではありません。

老舗と若いお店が混在する京都で、和菓子を通して新たな楽しみの提案を感じました。和菓子を入口に、上京の歴史や文化、そしてその先に広がる和の世界に触れるきっかけになれた素晴らしいイベントでした。