亀戸天神の藤まつりと錦糸町白樺の柏餅
亀戸天神藤まつりは、江戸時代初期から続く伝統行事です。藤の名所として知られる亀戸天神に、約300株の藤が咲き誇り、多くの人々を魅了しています。
船橋屋だけじゃない亀戸天神周辺の和菓子

藤の開花状況を調べると、天神の公式サイトの他にくず餅で有名な船橋屋さんのサイトも目にします。それもそのはず、船橋屋さんは江戸文化二年(1805年)に亀戸天神の境内で創業し今年で220年目、今も天神橋を渡るとすぐ参道の入り口にお店はあります。くず餅を求める方々で連日行列ができる人気店です。
亀戸天神社の創建は1661年。江戸時代の前半からある古社です。この周辺、亀戸・錦糸町エリアにもたくさんの和菓子屋さんが並んでいます。そんな中今回ご紹介させていただくのは、錦糸町にある白樺さんです。
錦糸町白樺 柏餅とたらふくもなか
なんか最近テレビや雑誌でよく見るなぁ…という和菓子に出会う時があります。
招き猫をモチーフとした「たらふくもなか」。これは可愛いです!錦糸町・白樺さんの大ヒット商品です。


中は白餡なんですね。北海道産の白小豆を使用した黄金色のあんこは、すっきりしつつもコクがあり、白小豆の粒感も良いです。また、最中の皮も厚すぎず薄すぎないさっくり系の絶妙な厚さ。あんことのバランスが絶妙です。
せっかくなので柏餅も3種いただきました。こし餡、粒餡、味噌餡。なにせこちらは当日賞味期限。手作りのある和菓子ならではの新鮮さを存分に味わえます。餅のつややかさと瑞々しさ、それでいてコシのある食感がたまりません。餅は餅屋とは本当によく言ったもので、加えて云えばあんこも餅屋です。白樺さんはこし餡の滑らかさが素敵。丁寧さの伝わる最高の逸品です。


亀戸天神 藤祭りの様子
亀戸天神社の藤は浮世絵にも描かれるほど、古くからの江戸(東京)名所です。有名なのは歌川広重の「亀戸天神境内」。フランスの画家、モネにも影響を与えたというのは有名な話。境内は至る所に見どころがあり、結構な広さです。実際の景色をみれば、広重構図のとんでもない素晴らしさに改めて気づかされます。


太鼓橋は凄く急な橋に見えますが、今は階段がついています。それでも登りごたえのある橋です。鳥居から、太鼓橋、本殿まですーっと一直線に続いており、鳥居の外からはちょうど太鼓橋で隠れるようになっています。


また太鼓橋の上に立ち見渡せば、池の周囲は見事な藤棚。藤棚を下からだけでなく、上からも見る経験のできるところはそうそうないのではないのでしょうか。都内随一といわれる圧巻の藤棚。。長い房状の花が風に揺れる姿は息をのむばかりで、江戸時代から人気なワケもうなずけます。


さて、楽しみ方はどう変わっているのか。藤棚の向こうには東京スカイツリーが望めます。広重ならどんな風に描くのでしょうね。藤祭りは、開花する前の4月前半から約ひと月開催されています。亀戸天神の藤守りが期間限定で販売され、夜間のライトアップも行われています。境内では船橋屋さんなどの甘味の出店や墨田区の太鼓サークル「紅林太鼓」の奉納などイベントもあり、現在でも素敵な1日を過ごすことができます。
営業時間と周辺地図
御菓子司 白樺(本店) | |
住所 | 東京都墨田区江東橋2丁目8-11 |
TEL | 03-3631-6255 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
定休日 | 月曜日(Instagramにて月毎に掲載) |
アクセス | JR総武線・東京メトロ半蔵門線 錦糸町駅より 徒歩8分 |
HP | https://shirakaba.site/ |
https://www.instagram.com/nem971/ | |
店舗 | 錦糸町ステーションビルに テルミナ店 JR日暮里駅構内に エキュート日暮里店 |

こちらが本店の様子。JR錦糸町駅前は賑わっていますが、ちょっと歩いた白樺さんのお店周辺は優しい住宅地。目の前には公園もあって和みます。亀戸天神まで歩いて20分程です。
また、素敵な和菓子に出会えました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。