コンビニスィーツにも登場してきた「土用餅」鰻だけじゃない夏の暑気払い和菓子!!

土用の丑といえば、「う」のつく食材、ウナギ意外にも梅干しやうどんを食べると夏バテしないとされてます。意外に知られていないのが黒い食べ物も良いとされています。しかし、暑気払いに食べる和菓子「土用餅」はあまり知られていないようです。どんな和菓子かと思えば…

土用餅は、土用の丑の日に食べられる夏の季節菓子。あまり知名度が高くないようですが、実は大手スーパーやコンビニエンスストア、シャトレーゼさんのような全国チェーンの菓子店などにも「土用餅」はちゃんと並んでいます。

いったいどんな餅かというと、御覧の通りおはぎや牡丹餅のようにお餅をあんこで包んだ実にシンプルなもの。「あんころ餅」ともいわれています。あんこが衣のように餅を包んでいることから、餡衣餅(あんころももち) → あんころ餅になったとする説が有力です。

あんこを自分で炊いていた頃にお家で作っていた季節菓子ですので、特に決まった形などはないようです。おはぎと違うのは、粒感が残るようにつぶしたもち米を使うおはぎに対して、土用餅はしっかりとついた滑らかなお餅が包まれています。

これぞ餅菓子!といった風の素朴な外観ですが、それが還ってお店独自の味や技術を楽しませてくれます。とても柔らかいお餅と溶けるようになめらかなこし餡。モチモチ食感とあんこの豊かな風味、コク、なめらかで上品な味わいは、土用餅だけではなく和菓子の代表のようなおいしさ。シンプルでありながらお店の個性が味わえます。


土用餅を販売する和菓子店は、土用入りの時期に期間限定で販売するお店が多いようです。イオンなどのスーパーでは期間限定で店頭に並んでいますが、コンビニエンスストアでは予約受付で販売されていました。土用の時期の解釈も、和菓子店各店で若干捉え方が異なっているので、一度お目当てのお店のHPと受け取り方法は確認してみてください。


今では夏バテ防止といえばウナギですが、餠に関しても、昔から土用に作った餅を食べると力が湧くといわれていたようです。赤色の小豆は邪気を払い、災難をよけるとされいます。体力を消耗する夏の土用の入りに、暑気払い・厄払いの食べ物として、小豆のあんこで餠を包んだ土用餅が喜ばれたのは必然だったといえるでしょう。

夏の土用が有名ですが、実はどの季節にも土用が存在しています。それぞれの季節の変わり目を指し、夏が広く知られているのは、分かりやすく暑さが感じられるからとも云われています。

季節や折々の行事を重んじて作られている和菓子。季節を表現した和菓子が、ほんのひと時で移り変わる感受性の豊かさに驚かされます。四季や行事をより豊かにしてくれる和菓子の魅力を、改めて感じさせていただきました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。また、次の季節が待ち遠しくなりました。