出町ふたば せっかく並ぶなら節分の下鴨神社にも!

出町ふたばの限定商品

節分には、豆を撒いて邪気を払います。豆(魔滅)という字を当て、大豆や小豆を使った豆大福も縁起が良いとされています。
さて京都で豆大福といえば、出町ふたばさんは絶対に外せません。メディアでも頻繁に取り上げられている、200年前から続く全国的に有名な和菓子屋さんです。本当に毎日とても長い行列ができており、一度は食べてみたいと思うんではないでしょうか。

豆大福ではありません!名代豆餅ですぅ!!

出町ふたばといえば豆餅が代名詞的存在で、お店を訪れるほぼ100%の人が購入していると思います。豆大福とも一般に呼ばれていますが、正式名称は「名代豆餅(なだいまめもち)」です。お店にもしっかりと暖簾が…。

先ずはその豆餅。ちょっと小ぶりで可愛い大きさは以外でした。これは本当に品がいい。
外側の豆の印象も強いので、粒あんと思われがちですが実はこしあんとなっています。そんなに甘くない上品さで美味しいっ!!塩に漬けられた黒豆とあんこの甘さ、バランスが良いですね、口当たりが爽やかさすら感じます。
なによりお餅がふわふわで、歯ごたえがとても滑らかで美味しいです。やはり「餅」なのです。節分の頃です、京都も寒いんです。その寒さの中でも柔らかさがずっと続きます。めっちゃ旨いです!!!

並びますが、ちゃんとお店の方が列を整理してくれて安心です。販売窓口も複数で対応していて、待つのは苦にならないと思います。因みに出町というのはこの辺り、京都河原町今出川一帯の地名です。ふたばさんがあまりに有名なので、ここで修業した方や暖簾分けのお店が京都にはいくつかあります。ですから敢えて出町ふたばという名前になってます。

秋冬限定の福豆大福

こちらの外側の皮には、ぷっくりと大粒の白大豆が入っています。この丹波白大豆が下鴨神社の御祈祷を受けているという縁起物です。豆餅のガシッとした力強い食感とは対照的な、しっとりふんわりとした食感。
秋冬に販売されている福豆大福は鳴門金時芋あんになっています。コクのあるスイートポテトのようなクリーミーな口当たり。芋あんの滑らかさとふっくらと味わい深い白大豆、餅は絶品のふくよかさ。福豆大福はとても優しい印象の大福と感じ。

芋あんが用意できるのは、秋から春にかけて。それもあって、この大福は是非寒い時期に味わうのが旬なのです。
赤えんどう豆とはまた違う福豆の軽い食感に、ふわっとサツマイモの香り。秋冬の福豆大福は豆餅より好きという人も多い通好みの人気の商品となっています。

下鴨神社の節分会

そんな有名店 出町ふたばさん。せっかく並ぶのなら近くにある下鴨神社にも行ってみましょう。
今回は、出町ふたばさんから歩いて2分、世界遺産下鴨神社の節分に行ってみました。創祀がいつなのか不明なほど、古来紀元前からある神社です。社殿は森で取り囲まれており、平安以前の原生林が生い茂る「糺の森」ともいわれ、非常に静謐な雰囲気を感じます。

節分祭は開運厄除け・災難除け行事です。誰でも参観できます。朝より、本殿前で節分祭が執り行われます。鳥居の前では古神札焼納式いわゆる「どんど焼き」が行われます。
だいたい12時位でしょうか、舞殿にて追灘弓神事が行われます。時間はなんとなくです。きっちりした時間ではないので、良い場所で見たいなら少し早めに行くのがいいでしょう。神官が楼門の上へと鏑矢を射ると、歓声があがる盛り上がりです。舞殿の東西には裏側に「鬼」と書かれた的があり、弓で射貫き、邪気を払い、場を清めます。因みにこの矢を放っているのは佛教大学と、龍谷大学の弓道部です。緊張感と丁寧さが伝わりとても気持ちがいいです。

そんな由緒ある下鴨神社ですが、今回の節分祭以外でも年間を通じて祭事が多いのも魅力です。公式の案内によれば、4月以外は何らかの祭事が行われています。もちろん一般祈祷も受け付けており市民との関りが深い神社です。因みに節分の豆を撒くのも一般の方です。巳歳(2025年の場合)生まれの方、数え年61歳の方、大厄年の方が申し込んで福男・福女として豆まき奉仕されています。著名人が来て混雑し過ぎないのもいいですね。

営業時間と周辺地図

出町ふたば
住所京都府京都市上京区青龍町236
TEL075-231-1658
営業時間8:30~17:30
定休日火曜日
アクセス京阪出町柳駅(5番出口)より徒歩7分
京都市バス河原町今出川徒歩2分
京都市営地下鉄烏丸線今出川駅徒歩15分
HP等はありませんが、電話予約が可能です。
買いたいモノが決まってる方は並ばずにそちらも利用している方も多いですね~。

京都の有名店、出町ふたばさんと下鴨神社を訪ねてみました。どちらも文句なしの気品に溢れています。アクセスもしやすいのでとてもお勧めです!
今回も素敵な和菓子に出会うことができました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。