葵家やきもち総本舗 寒さ厳しい上賀茂でおすすめの温かな「やきもち」

世界遺産 上賀茂神社(賀茂別雷神社)一の鳥居の前で店を構えているのが、「葵家やきもち総本舗」さんです。

京都の和菓子といえば、やはり寺院・神社との結びつきは欠かせません。法要や神事に因んだ和菓子が作られたり、神仏に奉納されたり等。規模の大小に関わらず、それぞれの寺社と永く関係を続けているお店が多いのです。

昭和25年(1950年)に創業された「葵家やきもち総本舗」。毎朝その日の分だけ餅米をついて焼く、という昔ながらの作り方。素材の組み合わせと製造方法は創業当初のまま。

やきもちの材料はいたってシンプル

外側の餅の原料は滋賀県江州産の羽二重糯米(はぶたえもちごめ)。おはぎなどで使われるもち米よりも、いつまでも柔らかくコシがある食感が特徴です。
餡は北海道十勝産の大粒小豆を使用しています。この大粒の小豆を使うことによって、しっかりと小豆の粒の触感が楽しめるようになっています。

材料は、餅米・小豆・砂糖のみ。驚くほど少ない素材ですが、その分、素材自体の品質と微妙な製造技術が味を左右します。余計なものを足さず、限られた条件の中で完成度を高める京都らしい逸品。引き算の美学を伺い知ることができます。

やきもち」の形はまん丸。直径5㎝ほどの円です。角が立つことを避け、円満・調和・やわらかさを表現しているとも。古都に包み隠された美意識は、建物や庭だけでなく、日々口にする和菓子の形にも表れているようです。

雪の京都で、温かいやきもちをどうぞ!

上賀茂の地域は京都市でも実はかなり山の方。秋から冬はめっちゃくちゃ寒い!例えばこんなに雪も降ったりするのですが、こんな大雪で鳥居の前で温かいやきもちを食べれば、そりゃあ美味しいに決まってます。

白餅とよもぎ餅の2種類。

契約農家から仕入れる羽二重餅米が、きめが細かく柔らかな餅を作り出しています。中には、豆の食感を感じやすいよう仕上げた粒あんです。北海道産の大粒小豆と粒が大きめの「鬼ザラ」と言われる砂糖をゆっくりと時間をかけて煮込むことで、ほんのりと甘みが感じられるよう工夫しているそうです。

よもぎには、宮城県・蔵王で採れるよもぎを使うことに因って通年で美味しさを維持。1個ずつ包装されているので、おみやげにもおすすめです。なにしろその日についているお餅なので、そのままでもとても柔らかいんです。

営業時間と周辺地図

葵家やきもち総本舗 上賀茂本店
住所京都市北区上賀茂本山町339
TEL075-366-2463(電話予約可能です)
営業時間9:00~17:00
定休日年中無休
Instagramhttps://www.instagram.com/aoiyayakimochi/
HPhttps://www.aoiya.jp/
Online-SHOPhttps://aoiyayakimochi.stores.jp/
※京都市内 北山大宮店もあります。
目の前で温めてくれます

まあるく、手の平におさまる小さいサイズのやきもち。柔らかな餅にあんが包まれ、ほんのりと焼き目がついています。その場で食べるといえば、鉄板で焼き直して温かいものをいただけます。

世界遺産 上賀茂神社

上賀茂神社は、1994年、17ある「古都京都の文化財」の1つとしてユネスコ世界遺産に登録された歴史と格式ある神社です。京都駅からは、電車やバスでだいたい40分位。京都市の北の方にあります。

京都三大祭りのひとつ、「葵祭」(加茂祭)でも知られていますが、1年を通して神事が多いのも特徴です。ほぼ毎月のように神事が催されているので、神聖な瞬間に巡り合える機会の多い素敵な神社です。

上賀茂神社HP https://www.kamigamojinja.jp/

この神社にお供えとして餅を納めてきた菓子店が、江戸中期以降「葵祭」に合わせて餡を入れたやきもちを販売するようになり、次第に門前菓子として「やきもち」が有名になったようです。ちなみに、上賀茂神社の御神水で煎れた珈琲に付いてくる「やきもち」は葵家やきもち総本舗さんのものです。

やきもちの日持ちは、冬場は4日間、夏場は3日間。

やきもち」は上賀茂神社の神事にも用いられ、地元の方々はもちろん、観光客、神社とあらゆる方面の人に愛されています。シンプルながらも、餡のつぶだちとお餅の食感がお見事な逸品。冬の古都で心まで温まるやさしい美味しさに出会いました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。