レア度の高い和菓子が勢ぞろい 第5回 甘党市の魅力

大人気の「山滴る、甘党市2026」とは、”和菓子屋さんが食べたい和菓子”をコンセプトに、京都で開催される和菓子イベント。これまでのイメージを覆す、和菓子の今を感じられる意外にありそうでなかった逸品が勢ぞろいする1日限定開催の和菓子マーケットです。

聖護院八ッ橋総本店の新ブランド
nikiniki さん

賛同しているのは、創業220年の老舗や店舗を持たない営業スタイルのお店、京都で学び別の地でお店を持つ職人さん、かつて京都で働き新たなスタッフと共に店を構える方々、老舗の中から立ち上がった新しい業態、週に2日のみ営業お店、つい先日京都の実店舗を閉じたお店、かつて修業したお店と共に出店する職人さん…等々その経歴も様々。

京都 亀屋良長さん

5回めとなる今年は、27のお店&作家さんたちが集いました!さらに今回はなんと、全店舗イベント限定の和菓子を販売というスペシャル企画も。この日しか味わえない自由と発想、挑戦を楽しみに、作り手の〝今つくりたい〟が詰まった逸菓を一部ご紹介させていただきます。

沖縄 
羊羊YOYO AN FACTORY

スタッフの方が京都で和菓子屋さんをやっていらしたつながりで、沖縄から凱旋出店。限定の4種セットは、上生菓子の製法に沖縄の香りが反映されています。あまりにも沖縄らしく、南国の情景を彷彿させる個性的な味で魅了してくれました。

限定生菓子四種セット

❄「花織(はなうぃ)」(ういろう製・シークヮーサー餡)
沖縄の特徴的な空間のあるデザイン装飾壁「花ブロック」からイメージ。花織(ハナウィ)は沖縄の伝統織物。まさに花が浮き上がるような立体的な意匠が表現されています。これは、本土では見れないデザインですね~。

そもそもシークヮーサー餡って何?と思いながら食べると、南国柑橘系の爽やかさが鼻に抜けるとっても素敵な風味です。美味しい‼


❄「香片餅」(さんぴん茶の道明寺製・大納言粒あん)
さんぴん茶は沖縄で飲まれているジャスミン茶の種類。爽やかな茶の香りをうつして蒸し上げた道明寺を、白ゴマでいただく和菓子。

❄「アコークロー」(黒糖浮島・パパイヤ羊羹・紅芋羊羹 )
“明こう暗う”は夕暮れ時を表す沖縄の言葉。茜色のパパイヤと濃紫の紅芋で、海辺のアコークローを表現されています。

❄「実り」(練切製・グァバ餡)
たわわに実る島バナナが意匠。島バナナって小さくてポテッとしてそれ自体が可愛いんですよ~。バナナ餡ではなく、グヮバ餡なところにひねりが効いてます。こんな楽しい練り切り味わったことないです。

羊羊YOYO AN FACTORY 店舗情報

四季はもちろんその土地の風景まで届けてくれるなんて、とっても嬉しい和菓子です!!

福岡
 菓子屋 糸

11:00の開場と同時に、早速行列ができる人気店もあります。福岡「菓子屋 いと」さんもその一つ。おひとりでのオペレーションでしたが、めちゃくちゃ丁寧な接客で感動しました。並んでるときに見せていただいた手書きイラストも凄く可愛かった♡

いろは箱 【ろ】
 ❄「都の花」 (シナモン雪平 京味噌餡)
京白味噌をふんわりとした雪平(せっぺい)で包んだことで、主張が強いはずのシナモンが優しく丸く薫ります。口に運んだ時の味の広がりに驚かされます。京白味噌はまるでカスタードクリームのような仕上がり。コクのある甘さが効いてます。


 ❄「雨音」(道明寺製 実山椒餡)
「雨音」は道明寺にレモンを含まれており爽やかさが印象的。餡に入れる実山椒は、生の状態を茹でてすりおろされたものが織り込まれているようです。芳醇な香りがきっちりと感じられるのは、技術力の高さの証明です。まるでフレンチのデセール、ミシュラン会席の甘味を連想させる驚きの奥深さ。


和菓子職人、常田さんの自由さと繊細さが見事に表現されていました。素晴らしかったです。今回3セットご用意されていたのですが…率直にもうしあげると全セット買っておけばよかった(´;ω;`)ウッ。それくらい素晴らしかったです。糸さんは、限られた営業日で元々手に入りにくいレア度高めの和菓子店。この時にしか味わえない美味しさをいただけて幸せでした。

菓子屋 糸 店舗情報

京都 紫野
好和

北野天満宮の北東、西陣にある町屋で茶席用の主菓子を作る和菓子店「好和(このわ)」さん。営業日は、金・土曜日のみ、限られた営業日で元々手に入りにくいレア度高めの和菓子店。この時にしか味わえない美味しさをいただけて幸せでした。

当日は生菓子購入で干し菓子おまけつき。
お店の味を両方味わえてめちゃくちゃ嬉しいですね~。

❄「翠雨(すいう)」(羽二重製 小豆こし餡)

餡を包んだ羽二重餅の上に寒天が薄くかかって、青葉を濡らす瑞々しい柔らかな雨の様子が表されています。和菓子はやはり季節を映し、どんな気候をも楽しむことができるこころの豊かさを象徴しているようです。好和さんの「翠雨」も見ていると雨の日も気持ちが上がるような気がします。

高山茶の香りをうつしたという寒天の流れるような食感、羽二重餅もふわっふわっです。。誰かと一緒に食べた瞬間、お互いに見つめ合って美味しさに固まる、まさにアレです。全部優しくて清らかなインパクト。

❄「紫雲」(淡雪羹製 枝豆餡)

淡雪羹は、もうたぶん口に運んだことを忘れるような、甘い霧のような美味しさ。口の中で消えていく感じです。割ってみればこの色の合わせ。枝豆あんの緑はここにきて初めて披露されます。配色が素敵です。枝豆あんってすんだぽい?と思いましたが、ある意味別な仕上がりでした。枝豆の風味を残しつつ、ずんだ特有の青っぽさを消して京都らしい控えめな甘さです。

好和 店舗情報

  • 好和(このわ)
  • Instagram https://www.instagram.com/konowa_gashi/
  • 住所 京都市北区紫野下柏野町16-5
  • 営業日 金曜日・土曜日
  • 営業時間 11:00~ 商品なくなり次第の早めの閉店有
  • TEL 非公表。

熱気で溢れた会場の雰囲気

会場の立誠ガーデンには
フリーで楽しめる素敵な芝生広場が

当日の京都は、まぁまぁの本降りの雨。それでも開場前には実に300人を超える列。オープン後の入場規制は致し方ないところ。Instagramをチェックしてお目当てが決まったら、是非早めに(1時間前くらいでも大丈夫)並ぶ事をお勧めします。

参加店舗一覧と14時頃の状況

見た目や素材はもちろん、食べ方に遊び心があるものなど、従来の和菓子らしさにとらわれてない御菓子もたくさんありました。営業時間後半になると、お店のスタッフの方がガチで他店舗の和菓子買ってました。すごっつ

惜しまれつつも東山店舗営業を
終了した「小多福」さんのブースも大人気

本当にここでしか出会えないそのレア感からついつい買いすぎてしまいます。買い過ぎかなぁって思っても、ちょっとした後悔が吹き飛ぶほど、どの和菓子も美味しいです!!

甘党市2026』は、情熱を持って和菓子作りに取り組む方々の想いを紡ぐ、本当に素晴らしいイベントでした。毎年この時期が楽しみになりますね。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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