鶴屋長正 春の古都風情を嵯峨野から
鶴屋長正 嵐山店
桜餅 つるどら
決してメディアに頻繁に取り上げられたり、メジャーではないけど地域にしっかりと溶け込んでそれでいて実は結構老舗だったりする和菓子屋さんは多いです。今日訪れた鶴屋長正さんもその1つかもしれません。
本店はJR太秦駅の住宅地の中。隠れ名店のような佇まいです。周辺は地味…でも、やっぱり店は綺麗なんですよね~、その醸し出す空気感とか、暖簾の清々しさとか。鶴屋長正さんは、嵐山・京都駅・清水寺参道産寧坂にもお店を出しているので、実は目にしている方も多いと思います。

元禄時代創業というから320余年です。江戸から続くってやっぱり素敵。本日頂いた「桜餅」も天龍寺をお詣りしながらですと、一層タイムリープ感に浸れます。シンプルなザ・道明寺タイプの桜餅。桜の葉はしっとりとしていてそこから放たれる桜の香りはすばらしいです。

桜の香りの中にはほのかな塩気。きめの細かい道明寺の表面は艶があってキラキラと輝いています。こしあんはすっと口の中で溶けるような食感でくどさのない上品な甘さです。こしあんと桜葉の塩気、そして丁寧な道明寺との見事なマリアージュです。道明寺桜餅は、まさに春だけのとっておきの美味しさです。
さて鶴屋長正 嵐山店です。嵐山で検索すると、ここが甘味処で出来ます。店内は持ち帰り用の和菓子と、店内で食べる用のスペースがあり、基本はセットな感じですね。


嵐山といえば渡月橋、ここはもう凄い人だかり。そのちょっと手前にあるので落ち着くんですよね~。イートインはかなりオススメです。場所が丁度いいんですよ。種類が多いのは、鶴屋長正さんの技術の高さを表わしています。代表銘菓「利休心」や生麩まんじゅう、琥珀やカステラまで想像以上に豊富です。

もう1つ、気になって頂いたのが「鶴どら」という白玉入りのどら焼きです。あんこたっぷりのどら焼きに可愛い鶴の白玉が3個並んで入っています。どっちも食べたいって気持ち分かります。なので個人的にはめちゃくちゃ嬉しい。白玉のつるんとモチモチ食感と粒あん。美味しいに決まってますこんなの。

確かにニワトリ感もあります(*´ω`)。しかし創業320余年にしての鶴屋長正さんのつるです。これはもう5周位回っての商品化に違いない!どら焼きの生地もふんわり、つぶあんもたっぷり、白玉は3っつというのが可愛いではありませんか。味はホントに美味しいです。そしてこの「つるどら」は、古都のド定番観光地である“嵐山”と”清水寺”の前で販売というのですから相当チカラ入ってます。お店も本当に入りやすく素敵です。どら焼きをたべながら、老舗の和菓子店、その熱い想いに心揺さぶられました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご旅行の参考になれば幸いです。
京菓匠 鶴屋長正 嵐山店 | |
住所 | 京都市右京区嵯峨天龍寺今堀町4-1 |
TEL | 075-366-6470 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 水曜日 |
アクセス | JR 「嵯峨嵐山」駅、嵐電「嵐電嵯峨」駅より徒歩2分 |
HP | https://kyofuzei.jp/ |
https://www.instagram.com/tsuruyachousei_wagashi/ |
天龍寺です。有名なのは加山又造画伯の雲龍図です。外観も白壁を区切ったり、曲線の梁などデザイン性のある庫裏。名勝庭園・曹源池庭園もあったりでさすがの世界遺産です。

