たねや 七草餅。五節句をきちんと継承するマーケティングが新年の邪気を払う
1月7日は七草粥を食べ、その年の邪気を払う「人日(じんじつ)の節供」。百貨店をうろうろしていると、なんと!たねやさんが、1月7日限定の歳時菓として「七草餅」を販売されていました。

1日限定、しかも店頭のみの販売という事ですが、賞味期限は当然当日。ロスとか勝手に考えて、たねやさんのマーケティングっていったいどうなってるの?と感心すると共に、こうして季節の和菓子を提供してくださるなんて、本当に素敵だなぁと思います。
正直七草粥をつくるのはちょっと面倒くさいですよね…。しかも7日の朝が正式なんだとあってハードルは高い(´;ω;`)。この「七草餅」ならしっかり春の七草入ってるし、気分は十分伝わるし、いつでも食べていい和菓子なのでおすすめです。

中はこし餡と薄紅に染められた白餡です。包んでいる道明寺餅には、若菜摘みの古事に因んで七草が刻み入れられてます。うっすらと餡の色を透かすお菓子には雪の結晶のような氷餅がまぶしてあります。これ、何の形なのかなぁと思ったら、瓢箪なんですって!。この「七草餅」、ジャバラタイプのお洒落な包装を開けると綺麗にならんだ六個のお餅。ふくよかな瓢箪が六っつで「六瓢(むびょう)」これを「無病」と言葉遊びでかけているんです。

この日いただく七草粥には、まだ雪残る野に芽吹いた若菜を用いたと伝えられます。若菜の力強さにあやかるように人々が野辺で摘みとる草々は、やがて「春の七草」と呼ばれるようになりました。
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草
春の七草の生命力にあやかり、無病息災を願う。大切な五節句のうちの1日です。
「七草餅」は全国展開しているたねやさん以外にも、
東京【HIGASHIYA man 丸の内】さんhttps://www.marunouchi.com/tenants/10126/news/98295.html
大分別府【茶郎】さん。https://charou-honpo.com/archive/536.html
など、個性豊かなアレンジで販売されています。
皆様のこの1年が健やかでありますようにとの願いをこめて。