風月堂 玉だれ杏 あんずの生産地、長野で赤黄色の美しさに出会う

善光寺節分会 長野 風月堂 玉だれ杏

一生に一度は参れ善光寺と、語り継がれ約1,400年の歴史を持つ信州善光寺。本当に立派なお寺で、奈良の東大寺や法隆寺を思い起こさせるようなたたずまい。仏式寺院でありながら宗派が無いというのも珍しいです。身分も男女も善悪も問わず、どんな人でも必ず極楽往生できるという善光寺。素晴らしかったです。4年ぶりの制限なしの節分会。天気の良い日曜日だったので、多くの観光客が訪れていました。

今年のゲストは羽田美智子さん。

コロナ開け4年ぶりの制限なしでの節分会

木遣り保存会の皆様。素晴らしい旋律でした。

善光寺の鐘です。

善光寺のお膝元で店を開いて140年、創業明治19年の長野・風月堂さんの【玉だれ杏】をいただきました。杏を寒天で固めた杏羊羹を白玉求肥で巻いた甘酸っぱいお菓子。全国菓子品評展示会において農林大臣賞を受賞した歴史もあるお菓子です。

美食家としても有名な作家・池波正太郎氏のエッセイ集“散歩のとき何か食べたくなって”にも登場しているのが【玉だれ杏】。ちょっと食べたい気分の時にサイズ丁度がいいです。大きく口を開けずに口の中に放り込めます。そしてやっぱり杏のやわらかな赤黄色。光沢のある練絹(ねりぎぬ)のような乳白色の求肥。食べる前からとても綺麗で癒されます。ちょっと歯ごたえのあるとジューシーな杏羊羹。多幸感間違いなしの絶品でした。

実は長野県はあんずの生産量が全国生産の約6割だそうです。”善光寺の鐘の音が聞こえるところにあんずが実る”なんて言われるほど、長野市はあんず栽培が盛んで風土も適していたようです。あんずといっても少し馴染みがなかったのですが、なるほどそんな風土での杏の和菓子なら美味しさも倍増するような気がしてきました。

ゴーフルでお馴染みの神戸風月屋さんと暖簾分けで同系列なんですね。長野風月堂さんはしっかり和菓子でした。お店もなんだか有り難い雰囲気でしたが、お店の方はとても優しく対応してくださいました。

また、その門前町が想像以上の賑わいで、信州名産のそば屋さんやおやきを売るお店をはじめ、お土産屋さん等々が立ち並んでいました。


長野 風月堂
住所長野県長野市大門町510
電話026-232-2068
定休日不定休
営業時間9:00~18:00
アクセス長野駅からバス、アルピコ交通《11》日赤線・《16》若槻団地線で8分
HPhttps://nagano-fugetsudo.com/shop/
instagramhttps://www.instagram.com/naganofuugetsudou/