東十条 草月 黒松 一店舗主義のこだわりを堪能せよ

東京三大どら焼き
草月 東十条

第十五回全国菓子大博覧会金賞受賞のどら焼きって包装紙に書いてあるけど、この菓子博って4年に一度の大イベントでピーク時には来場者数92万人なんですって。草月さんの黒松が15回、1961年の受賞ですねぇ。50年以上も愛されているんですね。

トラやヒョウ柄を彷彿とさせる、淡いまだら模様の皮が特徴的な名は「黒松」。どら焼きに銘がついているのも立派です。なんといっても黒松本舗草月が正式ですから、いかにこのどら焼きに尽力しているかが分かります。黒松の幹に模様が似ていることから名付けられたこのふわふわな皮。よくみると少し蜜が滲み溢れたような光沢が分かります。早くも美味しそうです。

唯一無二の皮に挟まれている粒あんには、北海道十勝産の小豆を使用。それほど甘みの強くない粒あんを甘みのある皮とうまくマッチする、あっさりしたあんこです。黒松を口に入れた瞬間、小豆の豊かな風味が口いっぱいに広がり、ほのかに感じられる塩気が、粒あんの甘さをさらに引き立てます。この粒小豆が非常に優秀というか、綺麗に炊き上がっているからこその絶妙な粒感です。ふわふわの皮との調和が噛むたびにひろがっていく感覚です。目を瞑ってゆっくりと浸りたい、そんな感じです。

東京三大どら焼き。「うさぎや」上野、「亀十」浅草と比較すると「草月」さんの東十条は圧倒的に観光エリアとはかけ離れています。ちょっと行ったらもう埼玉です。それでも、やっぱり行列です。だけど浅草や上野のそれとは違って地元で働いている方々が作業着のまま並んでたりしてとても雰囲気がいいんです。この日伺った日は胸に研修のバッチがついたスタッフさんがいらしたのですが、若い!驚きました。もうそれだけで従業員育成に本腰入れてるって感じます。もちろん、この味をこれからもずっと続けていこうという気概すら感じてとっても嬉しくなりました。何にもないって思ったら、近くにあった北区滝公園、非常に風情があって絶好の散歩and撮影場所です。お勧め!

あっさりとした甘みが万人に愛されるのか。創業から一店舗主義を貫き、よい素材を使って、保存料不使用の安全でおいしい菓子をつくるというのが黒松本舗草月のこだわり。1958年に誕生したこの商品が時代を超えて支持される「ほどよい甘さ・手ごろなサイズ感・お求めやすい価格」。譲れないこだわりが間違いのない正解であることは、店頭に列をなすお客様の期待に満ちた顔をみれば分かります。。


黒松本舗 草月
住所東京都北区東十条2-15-16
電話03-3914-7530
定休日火曜日 繁忙期変動あります
営業時間10:00~18:00
アクセスJR京浜東北線・東十条駅南口坂下角徒歩1分
HPhttp://www.sogetsu.co.jp/