三十三間堂 門前の七條甘春堂 銘菓「通し矢」で祝弓

 京都東山にある三十三間堂では、大的(おおまと)全国大会、通称「通し矢」が開かれます。毎年成人式と時期が重なる為、華やかな振袖や袴を装い弓を引く新成人の姿は、古都の新年の風物詩となっています。

「通し矢」どんな和菓子

今回ご紹介させていただくのは、七條甘春堂さんの「通し矢」です。七條甘春堂本店はまさに三十三間堂の真ん前。交差点渡ったら直ぐの所にあります。「通し矢」という菓銘も文句なしです。

 ふっくらとした粒あんが、もちもちとした皮ではさまれています。半月型のどら焼きです。しっとりむっちりとした生地には、通し矢にちなんで矢羽の焼印があります。甘さはほとんどないくらいです。生地の甘さだけかしら、かなり甘さ控えめな感じです。手のひらに収まる可愛いサイズ。個包装のひとつひとつに「東山三十三間堂前 七條甘春堂謹製」と書かれてあるなど、なんだか品がありますね。

七條甘春堂ってどんなお店

 慶応元年(1865年)創業というから約160年の老舗和菓子さん。“伝統とは『革新の連続』 新しい素材、新しい感覚、それらを京菓子とどのように融合させ 新しい京菓子を創り出すか…”と、HPでご挨拶されている様に、食べられるお花を使った非常に綺麗な羊羹や、コーヒーゼリー羊羹、はたまたポケモンとのコラボ商品の販売など積極的なお店です。

暖簾の右が販売店、左は甘味処「且座喫茶」というこれまた素敵に古風な離れへと続きます。店内は見やすく、スタッフの方も親切で安心です。詳細は省きますが、京都の有名観光施設が集っている超一等地にあります。味は間違いありません。

三十三間堂の通し矢祭礼

 この祭礼、初段以上の方で申し込み制です。(11月締め切り、詳しくは京都府弓道連盟HPで)京都ですけど、全国から参加可能です。一般の方々はこの日は無料の開放なんですね~。通常は600円。嬉しいです。競技の写真は撮影できません。しかし敷地内では撮影自由なので(ちょっとした出店もあります。)非常に晴れやかで、弓道してる姿はやっぱり凛としてて、ちょっと類をみない爽やかな喧騒です。

御本尊の千手観音坐像と千一体の千手観音立像が安置されている本堂。庭園も素敵です。
公式インスタ https://www.instagram.com/sanjusangendo_temple

営業時間と周辺地図

七條甘春堂 本店
住所京都市東山区七条通本町東入西之門町551
TEL075-541-3771
営業時間9:00-17:30
定休日無休(1月1日のみ休業)
アクセス市バス「博物館三十三間堂前」下車すぐ
京阪本線「七条」駅下車、川と反対側に歩いて5分
元気な方なら京都駅から歩いて20分(^^)/
HPhttps://7jyo-kansyundo.co.jp/
instagramhttps://www.instagram.com/7jyokansyundo.official/
オンラインショップhttps://7jyo-kansyundo.shop-pro.jp/

「通し矢」という門出を祝う素敵な和菓子に出会えました。
七條甘春堂さん、季節が移る度に是非立ち寄りたいそんなお店です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。