京都 亀屋友永 偶然訪ねたお店が、美味しくて近くに御所もあって、思いがけない素敵な時間

亀屋友永さんの「谷間の里」です。絶妙に小ぶりな生姜風味のどら焼きかしら。食べるたびに、口の中で生姜が爽やかに広がります。中はシンプルなこし餡なんですけれど何となく潤っています。しっかりした皮にふわりと香る生姜が、効き過ぎない丁度いいアクセントになるので、甘いものが苦手な方にもおすすめです。なんとなく大人な感じです。しっとりとして、それでいて柔らかい何故か懐かしさを覚える不思議な和菓子です。

半月状に二つ折りにした生地の表面に少しシャリッとするすり蜜を塗った姿が生姜風味の和菓子。実は東京の老舗、六本木麻布青野総本舗さんの「半月」、そして赤坂とらやさんの「残月」という感じで有名処も販売しているものなんです。しかし、亀屋友永さんの粋なところ、まずはすり蜜の塗り方です。左右非対称になった姿はきっとおやっ?と思うはず。月を思わせるお菓子なのですが、さらに素晴らしのがこの菓銘。「谷間の里」。そうなの、月に照らされている側が名前なんて素敵すぎます!思わず感嘆の声が出てしまうほどに大変上品なお菓子です。

手に持つと小ぶりサイズながらずっしり感があります。固めの生地と中に入っているあんのバランスがよいのですが、皮だけでも十分に満足できるおいしさ!食べている間終始生姜の風味が口の中に残ります。思わず感嘆の声が出てしまうほどに大変上品なお菓子です。

さて、菓子屋のなさんと聞けば、今京都で予約必須、話題の独創的な和菓子店。店主の名主川さんが在籍していたお店がこの亀屋友永さんです。あぁ、ここから世界は拡がっていくんですね。亀屋友永さんは創業90年位ですけど、和菓子を通じた人の繋がりを何となく感じることが出来て嬉しかったです。それにしても、地下鉄丸太町駅の入り口がレトロ感満載でちょっと感動です。過去に吸い込まれそうな素敵なレンガ作り。このエリアなかなかお洒落でした。お店の方も親切で、正直この日は予定していたお店ではなかったのですが、凄く素敵な時間をいただきました。


京菓子司 亀屋友永
住所京都市中京区新町通丸太町下る大炊町192
電話075-231-0282
営業時間10:00~18:00
定休日水曜日・日曜日
アクセス京都市地下鉄丸太町駅から徒歩6分