伊藤七段竜王を食らう。京菓子司 亀屋重久はあの雲龍の目の前
藤井聡太さんが前人未到の八冠を達成してまだまだ間もないのに、早くも竜王防衛戦が京都市右京区の「総本山仁和寺」で開催されました。藤井八冠がメディア大注目の中、話題なのが勝負メシとおやつ。
今回は挑戦者伊藤匠七段のおやつがあまりにも可愛かったので、お店の紹介とその味お伝えしたいと思います。

まず藤井さんの注目度が高すぎて、挑戦者伊藤さんの情報が少なすぎる…。ダメもとで仁和寺さんに直接お伺いした所、世界遺産なのにとても丁重にお店を教えていただきました。お忙しいところ本当にありがとうございました。
今回ご紹介するのは、京菓子司「亀屋重久」さんです。実はこのお店、仁和寺で竜王戦が開催の時は以前も勝負おやつに選定されている名店です。過去に2度、羽生さんやもちろん藤井さんもお召し上がりになっていました。いやいや控えめ過ぎますって。しかもこのお店仁和寺御用達です。皇室と縁も深く御室(皇室の住居)仁和寺というくらいですのできっと凄い身分の方も食べたに違いない和菓子です。

京菓子司「亀屋重久」さん。創業は1802年、葛飾北斎が「富岳三十六景」を世に出した10年ほど前。歴史が重すぎにも関わらず今回提供されたのが、めちゃくちゃかわいいこの『白竜のこなし』です。
動物ねりきりは色々拝見いたしましたが、龍は初めて見ました。白竜可愛い!!!
しかもそれだけじゃありません。龍が手にもっているアレ、ドラゴンボールまで附いてます。正式にはこの玉は如意宝珠と呼ぶらしく、病を治したり、災いを避けたりすることができ、ありとあらゆる願いが叶う神聖な玉だと言われています。それが美しい錦玉羹で見事に表現されています。

更に凄いのは、亀屋重久さん、妙心寺(仁和寺から歩いて10分ほど)というお寺の北門前に位置しているんですが。妙心寺といえばあの『雲龍天井図 by 狩野探幽』という龍つながり。これは御利益ありそうです。

もちろんお味も絶品です。白竜のこなしと中の白餡、とてもすっきりとしています。甘すぎないか正直おそるおそる口にしましたが、大丈夫です。錦玉羹の方が甘いけど、これはアクセント的なひと口サイズなので実はバランスがとれてます。熱いお茶があれば尚良しです。
来年は辰年。お正月まで販売するかお尋ねした所、まだ決めてないという事でした。正直作るの大変そうです。でもとても素敵。お店の方はとても親切でこれもまた驚きました。京都の老舗って「どちらはんどす~?」とか言われたらどうしようと思っていましたが全然そんなお店じゃないです。創業220年が作るこの可愛さを是非ご堪能下さい。↓ハロウィンもキュート❤

亀屋重久 | |
住所 | 京都市右京区谷口梅津間町(一条通妙心寺北門前) |
電話 | 075-461-7365 |
定休日 | 木曜定休(祝祭日は営業) |
営業時間 | 10:00~19:00 |
https://www.instagram.com/kameyashigehisa/ | |
HP | https://www.kameya-shigehisa.com/ |
アクセス | ・市バス26系統のご利用で、妙心寺北門前下車すぐ |