木の葉にまじりて栗の実ひとり 

はらはらとおつる木の葉にまじりきて栗の実ひとり土に声あり  
太田垣蓮月

江戸後期の女流歌人 蓮月の和歌です。晩秋の山麓、はらはらと散っている木の葉にまじって、栗の実が落ちる音だけが耳に届くような静寂の中に、作者が一人でたたずんでいる様子。非常に美しい女性だったとも云われている歌人ですが、栗の音が誰かの声に聞こえたのでしょうか、栗の向こうに誰がいるのか、なんだかロマンティックな感じですね。

栗の和菓子を通じて、心おだやかな時間なひと時をを過ごせたらいいですね。